訪問看護 給料

訪問看護のナースの立場

訪問看護と病棟での看護の大きな違いは、複数のナースで看るか、ほぼ1人のナースで看るか、という事だと思います。
勿論、訪問看護にも休日や休暇も有るので、その時には代わりのナースが対応することになりますが、多くはありません。
また、病棟のように3交代制の場合は、それだけでも1日当たり3人のナースが患者の担当として看る事になりますし、
同じシフトの時間帯の中でも、複数のナースが関わっています。
基本的に訪問看護の場合は、1人の担当看護師が看る事になります。

 

病棟で患者の家族と関わるのは、見舞いに来ている時で、何か病状について質問されたり、要望を伝えられたりする時になります。
面会の時間は限られているので、全体勤務時間の中では少ないです。

 

訪問看護の場合、1人暮らしでない限り、患者宅で対応する相手は、患者とその家族の両方になります。
家族は看護師の一挙手一投足を常に見ています。
それは、看護技術だけではなく、動作や言葉遣いや礼儀や態度なども見られています。

 

訪問看護のナースにとって怖いのは、その患者の担当から交代させられる事です。
病棟の場合は、患者や家族から、多少悪く思われていても、他の看護師が対応する機会も多い為、あまり気に留められる事はないと
思います。
でも、訪問看護の場合は、ほぼその1人の担当看護師と顔を合わせるので、相性が悪いと思われたら、たまりません。
それは、訪問してくる事が、患者や家族にとってのストレスになってしまいます。

 

患者や家族の中には、看護師の仕事は病身でよく見かける仕事、つまり、注射を打ったり、採血したり、血圧を測ったりする事だけだと思っている人もいます。
また、今では、血圧測定は医師が使うような本格的な血圧計ではなく、家庭で誰でも使える血圧計もあるので、どうして看護師がわざわざやるのか、と思う人もいるわけです。
さらには、薬カレンダーに薬を入れたりする仕事も、家族でできる事なので、どうして貴重な時間の中で、そんな事を看護師がやるのか、と思ったりもします。
さらには、室内での手を引いて行う歩行訓練に至っては、誰でもできる、とか、時間給の安いヘルパーさんにやってもらっても良いのではないか、という考えさえも浮かんできてしまうのです。

 

そんな中で、いかに看護師として専門職を患者や家族にアピールできるかが、契約解除されないで長く訪問できるかの鍵になっています。

 

訪問看護師が、看護以外で注意しておくべき事は、患者や家族とのコミュニケーションを良好にとっておく、という事です。
訪問した時に、気まずい雰囲気になるのは最悪のケースです。

 

訪問先の患者の看護の中で、痰の吸引などの専門的な技術が1つでもあるなら、家族も一目置いていますが、もし、専門的な技術を必要としない患者宅の場合は、
薬の管理や見た目での判断、歩行訓練、家族からの相談事項、家族への助言だけになってしまい、前述したように、看護師らしくない看護師と見られてしまいがちです。
こうなると、わざわざ訪問看護を依頼する意味がないのではないか、と思われてしまいかねません。
もし、普段から定期的に家族が通院に付き添い、そこで定期的な検査もして医師からの指導も受けているので、わざわざ看護師が家に来る必要はないのではないか?
と思われてしまうのです。