訪問看護ステーション 種類

どのタイプの訪問看護ステーションを選ぶか?

訪問看護師になろうとする時にどんな種類・タイプの事業所に入るのか、大きな分かれ目と言えるでしょう。
訪問看護ステーションの分類としては、次の@〜Bまでの項目が挙げられると思います。
そしてこれらの組み合わせで、タイプが決まります。

 

例えば、経営母体が病院で、医療処置重視型の訪問看護を行い、交代制の訪問看護ステーションで常勤で働く、という選択肢があります。
一方で、個人経営の小規模な訪問看護ステーションで、リハビリテーションを主として、パートとして働く、という選択肢もあります。
どちらも訪問看護の看護師ですが内容は全く違います。

 

@経営母体
病院付属、クリニック付属、老人施設付属、個人経営 などに分類されます。
病院付属の場合、看護師を訪問看護ステーションとして新規に募集する以外に、系列病院の人事移動として訪問看護に移る看護師も居ます。
さらに、一定の期間務めた後に病棟勤務へ移動する事もあります。
看護師の人員については、比較的融通が効く運営形態です。
また、病院内に医師がいるので心強いですし、特に急性期病院の場合は緊急搬送や入院となった時も安心です。
病院付属の場合でも、患者さんは別の病院の掛かり付けだったりすることもあり、必ずしも同じとは限りません。
クリニック付属の場合も、やはり医師が身近にいるので相談はし易い環境です。
個人経営の場合は、少人数で運営している場合も多く、開設した経緯により向かう方向は様々です。
在宅医療の重要性を感じて高齢社会の為に尽力しようとして発足した事業所の場合は、その意気を感じて入職してくる看護師も自然と優秀な看護師になるでしょう。さらに育成や研修にも積極的でしょう。逆に医療に対する志の薄い儲け主義で起業した事業所の場合は、利用者にとって満足な看護を提供する事は出来ないと同時に、そこで働く看護師にとってもストレスを多く与え、退職者が増えてやがて淘汰されていくことでしょう。
個人経営の訪問看護事業所を検討する場合は、経営者や管理者ののビジョン・人柄を見るのは勿論、退職者の数や、事務所内の整理整頓などもチェックポイントになります。
目の前の給料・休日・通勤環境などの良さに心を奪われて入職したとしても、事業所としてのモラルが低ければ数ヶ月で退職という事にもなりかねません。

 

 

A対象者
医療処置重視型、 終末期医療、生活支援重視型、リハビリ特化型、精神科特化型、小児看護などあります。
昨今の情勢では、訪問看護というと介護保険制度を利用した高齢者医療の事かと思われやすいですが、医療保険を利用した小児医療の患者への訪問看護も行われています。
それぞれ、目的に合う募集の条件が決まっており、過去の診療科目や看護技術が指定されている場合もあります。
リハビリ中心の場合、看護師として経験してきた医療行為を行う機会は少ないと思います。
それを精神的に楽と思うか、物足りないと思うかは人それぞれでしょう。
訪問看護師に何を求めるのかによって変わってくる事です。
看護師としてキャリアを活かして活動してさらに看護技術を高めて行きたい、看護を通して人の為に尽くしたい、子育中に収入を得る為に看護師を続ける、など様々です。

 

B担当
担当する患者さんの割り振りについては、1人の看護師が1人の患者を担当する「担当制」と、複数の看護師が交代で担当する方法があります。
訪問回数頻度によっても、ある程度方法は決まってくるもので、訪問回数の多い患者さんの場合は、看護師の休日も関係するため複数の看護師が関わることになります。

 

 

訪問する患者さんの病状は様々です。病棟時代に経験した診療科目とは違う内容の対処をする場合も多々あります。すべての患者さんに対する処置をすべて経験してから訪問看護師になるとしたら、
相当な年数を要してしまい現実的ではありません。
自分が得意とする看護ができる事業所を選んで入職するのはもちろんですが、その後は看護師としての経験と知識を活かして、先輩から教えを受けたり日々勉強して、初めて体験する病状にも対応して行けば良いでしょう。
実際に訪問看護に従事してから、リハビリの重要性や看取りの厳粛さ、患者家族との充実した関係などを実感したナースも多いです。